コン・ユ

ドラマ「コーヒープリンス1号店」でハンギョル役を演じたコン・ユは釜山広域市出身の俳優です。本名はコン・ジチョルで、芸名であるコン・ユは両親の名字から取ったのだそうです。俳優として活躍している傍らで、慶熙大学校アートフュージョンデザイン大学院でパフォーミングアート学科修士課程に在学し、演技の勉強を続けている努力家でもあります。また、除隊翌日にプライベートで温泉旅行に来るほどの日本好きとしても有名です。日本で行われたコンサートは3階席まで観客が入るほどで、日本においても着実に人気が上昇している俳優です。

プロフィール

1979年7月10日生まれ。血液型はA型。身長184cm、体重74kg。趣味は体力作り、映画鑑賞、音楽鑑賞で、特技はバスケットボールと歌だそうです。家族は両親と姉がおり、俳優のカン・ドンウォンは血縁関係のない親戚に当たります。慶熙大学校演劇映画科に在学中、アルバイトで韓国ケーブルチャンネルのエンタメ情報番組MnetのVJをしていました。当時は今とは異なる風貌で、長髪を茶色く染めていたそうです。MVやCM出演も経験しました。慶熙大学校演劇映画科博士課程を卒業し、俳優を志します。KBSドラマ「学校」のオーディションを初めて受けたときには、長髪で老けて見えるという理由で不合格になりました。しかし半年以上経過したときに番組が新人俳優を探していると声がかかったため、髪を短く切って黒く染め直してオーディションに臨んだところ見事合格。2001年の「学校4」で俳優デビューを果たしました。デビュー後はドラマや映画に続いて出演したものの、大ヒット作にはなかなか恵まれませんでした。2005年のSBSドラマ「乾パン先生とこんぺいとう」では19歳の高校生役を見事に演じ、2006年にはMBCドラマ「ある素敵な日」に主演しました。しかし、両作品とも視聴率が思わしくなく、コン・ユは当時俳優を辞めるかどうか真剣に悩んだのだそうです。そんなときに出演したMBCドラマ「コーヒープリンス1号店」は大ヒットとなり、それまでの低視聴率俳優のレッテルから解放され、国内外でも大人気を獲得するにいたりました。また、この作品での演技力が認められ、2007年にはMBC演技大賞優秀賞を受賞しました。人気絶頂の2008年1月にファンに惜しまれつつも入隊します。陸軍一等兵として服役中に競争率の高い芸能兵に合格し9月に転属します。2008年11月から1年間、国軍ラジオ放送で「コン・ユが待つ20時」のDJを担当したほか、国軍テレビ番組で司会をするなど、芸能兵としても活躍しました。2009年12月に2年間の軍生活を終えました。除隊後の復帰作映画「あなたの初恋探します」ではエンディングテーマ「二番目の初恋」でその歌声を披露しています。

出演作

  • 2001年「学校4」
  • 2002年「いつもドキドキ」
  • 2002年「止まらない愛」
  • 2003年「二十歳」
  • 2003年「スクリーン」
  • 2005年「乾パン先生とこんぺいとう」
  • 2006年「ある素敵な日」
  • 2007年「コーヒープリンス1号店」
  • 2012年「ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~」

映画

  • 2003年「同い年の家庭教師」
  • 2004年「僕の彼女を知らないとスパイ」
  • 2004年「スーパースター★カム・サヨン」
  • 2004年「Sダイアリー」
  • 2005年「恋の潜伏捜査」
  • 2007年「龍が如く 劇場版」
  • 2010年「あなたの初恋探します」
  • 2011年「トガニ 幼き瞳の告発」

バラエティー

  • 2004年「MBC ミュージックキャンプ」司会

受賞歴

  • 2003年 SBS演技大賞ニュースター賞
  • 2006年 MBC演技大賞ミニシリーズ演技賞
  • 2007年 MBC演技大賞優秀賞

忘れられない映画「トガニ」

2011年に公開された「トガニ 幼き瞳の告発」で、コン・ユは孤独に戦う教師の役を熱演していました。この映画はものすごく後味が悪くて、しかも実話で2005年に起きた事件だというから驚きでした。ストーリーは、聾学校で起きた校長による生徒への虐待事件と、それを学校ぐるみ、地域ぐるみで隠していたという事実を描いたものです。兵役を終えたあとだからなのか、コン・ユの演技にも深みが増していて凄かったです。この映画が公開されたことで、実刑を免れた関係者がそのまま学校に復帰したことや加害者への判決が軽かったことに批判が殺到し、関係者の裁判のやり直しが為され、ついには法改正にまで至ったのだそうです。それほどこの映画には影響力があったということです。この映画は、原作を読んだコン・ユ自身が企画を立案したそうで、自ら主演したことで社会現象にまでなったこの作品には並々ならぬ思いいれがあるのではないかと思います。「コーヒープリンス1号店」で見せた優しく爽やかな笑顔は封印し、子供たちのために一人戦う強い意志の持ち主を重量感たっぷりの演技で魅せています。見ていて辛い映画ですが、一見の価値はあります。コン・ユファンには必見の一本です。